カンボジアの少数民族(クルン族)の踊りを観に行ったら気が付いたこと。国境の向こうのベトナムの少数民族と非常に似ていました。

こんにちは!旅行でも何度も訪れていた国立博物館の舞台、在住してから初めて行ってみました。歩こうと思えば歩ける距離になってからはいつでも行けると思い、カンボジアに来てから安心してしまって行っていませんでした!

ここは本当に夕方から夜の雰囲気がいいのです。国立博物館自体も好きなんですが、エアコンが無いので時期によっては昼間は厳しい。

今回の演目はこれでした。

Tradition & Life [រដូវវប្បធម៌]

‘Tradition & Life’ tells stories of the Kreung ethnic minority and their traditions through dance, ceremony and modern spoken theater. It’s a rare chance to see Tong Nong Leh Village Arts Troupe from Ratanakiri perform in Phnom Penh! See you tonight 6:30-7:30pm at the CLA Theater, National Museum of Cambodia.

‘Tradition & Life’は少数民族であるクルン族の民話と伝統を、ダンスや儀式、現代的な演劇を通してお伝えします。ラタナキリのTong Nong Leh Village Arts Troupeをプノンペンで観ることができる数少ないチャンスです!カンボジア国立博物館のCLA劇場で今夜6:30にお会いしましょう。

*撮影okでした!念のため。

音楽は竹の筒を叩くだけなのに、幻想的な雰囲気を作っています。そういえば北海道の阿寒湖のアイヌコタン(アイヌの集落)で観た踊りも似た雰囲気を持っていました。


このゴングを鳴らしながら練り歩く儀式を観て、ハッと思い出しました。確か2年前? ベトナムのバンメトートにある、「ダクラク民族博物館」 でこの儀式のムービーを特別な部屋の大画面で観て、一度本物を見てみたいと思っていたのです。まさかカンボジアで観ることができるとは。

終わった頃には建物の上に満月が。中秋節も近かったので、月がとても綺麗でした。

ショーが終わった後にはベトナムのバンメトートの旅行が気になってしまい、写真を掘り起こしてみました(以下の写真は全部、2016年のベトナムのダクラク省のものです)

こんな建物でした。伝統的な屋根を模した巨大なコンクリート建築。

そういえば高原地帯のバンメトートは少数民族がとても多いんでした。コープマート(ベトナムのローカルスーパー)があったので買い物に行ってみると、店の内装はサイゴンと同じなのですが、お客さんの半数が少数民族で驚いた覚えがあります。

これは博物館にあったダクラク省の地図で、少数民族分布図です。右上のベトナム全国地図をみると、ダクラク省がカンボジア国境にあるのがわかります。今回のカンボジアのクルン族の踊りの 「ラタナキリ州」 はダクラク省のほぼ隣でした(完全に隣接しているのはザライ省です)

このゴングの展示の横で、ゴングを鳴らす儀式のムービーが流れていました。

この籠もクルン族の女性の踊り(恐らく収穫を祝うようなもの)に使われたものと同じではないでしょうか。

カンボジア国境のベトナム・ダクラク省は、カンボジア式の高床住宅が一般的でした。上の写真は博物館にて。

こちらはダクラク省にあった実際の住宅。こういう家が林の中にぽつぽつとあります。
このカンボジア伝統の高床式住居、「涼しいからかな?虫やネズミを寄せ付けないためかな?」とこの頃は考えていましたが、プノンペンに来て雨季はどの道路も冠水するのを知って(サイゴンよりひどいです)「成るべくして成った形式なのね…」と納得しました。

カンボジア・ラタナキリ州とベトナム・ダクラク省。非常に近い場所にありながら恐らく国境を跨ぐ道路もなく、同じ文化を持つ民族が完全に分かれて住んでいるのだなと、複雑な気分になりました。

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